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てう速5センチメートル

昨今の円安について思うこと

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DocteuMan
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一個人の妄想であり内容を保証するものではないです!ご自身で良く考えるきっかけの一つとして活用ください。

ドル円の活きが良い

昨今の円安はすごいですね。1ドル130円を抜けて歴史的に見てもなかなかの円安水準です。ドル円だけかとおもいきや、他の主要通貨をみても明らかっぽいですね。円指数のチャートを見てもらえれば、円の購買力が下がっていることが見て取れます。悲しきかな。

ドルに関して言えば、アメリカはオーバーなインフレ懸念で金利の引き締めを行うことで、コロナショック時の金融緩和(昨年の米国株高要因)であふれた市中のドルを回収、通貨の価値を安定させようとしています。一方で我らが日本では、日銀が0金利政策を続行するにあたって金融緩和を継続。金融緩和では円の総量が増える(市中に供給されるとは言っていない)・金利が0のまま据え置かれるので、円とドルの間で金利の差が拡大して現在の円安レートになっています。

円安の影響

円安になると輸出は儲かるかもしれませんが、輸入コストは嵩んで、影響は金融市場に留まらず、私たちの身の回りにも大きな影響を及ぼすでしょう。 実際、近くの蕎麦屋で原材料高等による値上げの知らせがあったり、Appleの来期製品の値上がりに目ン玉飛び出そうになったり、電気代の請求に涙を落とし侍りぬと、物価上昇の影は這い寄ってきています。

良いインフレ、悪いインフレ そんなの人の勝手。

物価上がってる。「つまりインフレってコト。!?」と言いたい気もしますが、インフレなら物価も上がって給料も上がって健全なのが常(インフレ率にもよる)。

「一体いつからーーーーーーーー給料が上がっていると錯覚していた?」

そう、給料は上がってませんよね!物価が上がってるだけで給料が上がっていない。

「つまり、スタグフレーションってコト!?」

嫌いなものは差別と海外出羽守の私ですが、こうなってくると外貨を稼げるグローバルでも通用する能力はリスクヘッジとしても磨いていきたいところ。実際問題、円が一人負けしている状況ですからね。汗水垂らして稼いだ円の価値が、これから先どんどん目減りしていくなんて、アタイ耐えられへん…!

対策として、(1)海外企業で外貨を稼げる能力を磨く、(2)しこたま円を稼いで外貨建ての金融資産を所持するしか方法は無いはずです。若人はサバイバル世代になってしまうのでしょうか。

感想、憤怒

書いてて総悲観みたいで嫌な気持ちになりましたが、実際物価上昇による損失を労働者の給料から搾取してるという構造にも見えますよね。働いてしまっている時点でそれを了承しているので、嫌ならやめろという話ですが、良い働き口も多くはなく、足元を見られているという構図。あまり人道的なやり方とは言えないような気もします。「Internal devaluation」ってやつでしょうか。足元見てるのは資本家や企業なのか、国の保険料負担なのか。確固たる判断材料は持ち併せていませんが、労働者の置かれている状況が深刻というのは変わらなさそうです。求インフレ手当。

妄想も入り混じってますが、一人一人矜持と自己研鑽の魂を持って、自分を安売りしないような価値観を当たり前に持つ社会が、より強く求められるのではないかと思う次第であります。